- 作者: ウイリアム・デイビス,白澤卓二
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2013/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかし、ジョコビッチの本を読んで小麦グルテンにまつわる問題の重大さに気が付いた私は、この『小麦は食べるな!』を読まないわけにはいきませんでした。
内容的には、小麦グルテンがアレルギーやその他の疾患を引き起こすメカニズムが詳しく説明されており、それは参考になりました。小麦というのは、永年に渡って交配よる品種改良が繰り返し行われてきており、現在流通している小麦はかつての小麦とは似て異なるものなのだそうです。このあたりまでは「なるほどそういうことだったのか」と頷きながら読んでいたのですが、途中から「小麦グルテンが悪い」というよりは「炭水化物全体が悪い」と言わんばかりの論調にすり替わっていき、それにはちょっとついていけないなと感じました。まあ一理あるのは確かでしょうが、全面的に賛成する気には到底なれませんでした。
私としては、現時点ではまだ血液検査等を受けていないので自分が小麦に対するアレルギーを持っているのかどうかはわかりませんが、取り敢えず小麦の摂取を断ってみることにしました。先日の記事にも書いたように、小麦を摂らないようにしてから鼻詰まり等の症状が緩和されたのですが、もうひとつ大きかったのが体重の減少でした。私は決して太っているわけではありませんが、小麦を断ってから1週間で1キロほど体重が落ちました。これは小麦グルテンのアレルギーとは関係は無く、間食に菓子パン等を食べなくなったので単純に摂取カロリーが減ったためだと考えられます。
小麦がダメだということは、パン、麺類(うどん、ラーメン、焼きそば、パスタ等)、ケーキやクッキーといったスイーツ等々、今まで大好きだったものを食べられなくなるということです。それらを我慢することは大変な苦痛が伴うものだと予想していたのですが、やってみたら意外と簡単に断つことが出来ました。また、小麦(及び小麦由来の成分)を含まない食べ物は和食にはたくさんあるので、日本人にとってはそれほど難しいことではないように思われます。こういった食生活を暫く続けてみて、自分の体に起こる変化を観察したり、毎年1回行っている人間ドックの各種数値がどう変わるかを見てみたいと考えております。