『気仙沼ニッティング物語』

気仙沼ニッティング物語:いいものを編む会社

気仙沼ニッティング物語:いいものを編む会社

 御手洗瑞子さんの『気仙沼ニッティング物語』を読みました。御手洗さんは東大→マッキンゼーを経てブータン政府で働き、そのときの様子を書いた『ブータン、これでいいのだ』はとても興味深い内容でした。
 今回の『気仙沼ニッティング物語』は、震災後の東北の復興に役立つ事業のひとつとしてセーター等のニット製品を製造販売する会社を気仙沼で立ち上げた経緯と現在の様子をまとめたもので、「働くことの喜びとは何か」がヒシヒシと伝わってくる内容でした。
 セーターといっても、使用する毛糸の選定から強いこだわりがあり、製造はすべて手編みなのでお値段の方は1着数万円、オーダーメイドだと15〜20万円もして、更に販売数量が少ないので、ちょっと手が届かないのですが、「いつかは買ってみたい」という気持ちになるのも確かです。

 気仙沼というのは宮城県の漁港で、これまで私は気仙沼に対して単に「東北地方の漁港」ぐらいのイメージしか持っておりませんでしたが、ここは遠洋漁業の船が出入りする港で、海外の人や物もたくさんやって来ているので、なかなかオープンで陽気な土地柄のようでたいへん興味をそそられました。私はここ数年は1年に1回は仙台へ旅行していたのですが、次回は気仙沼まで足を伸ばしてみようかと思いました。調べてみると、仙台から気仙沼までは新幹線と在来線を乗り継いで2時間半〜3時間ほど掛かるみたいで結構遠いのですが、行ってみたいです。

追記:
この本を紹介している他のブロガーさんの記事を拝見しましたらTEDの動画もあるようでしたので貼っておきます (^^)