海老蔵

 アナウンサーの西靖さんのツイッター市川海老蔵へのインタビューの様子が呟かれていました。「父になると、親子の情を描いた演目の理解が深まって、演じ方も変わるのでは?」という問いに対して海老蔵が「かえって演技が小さくなるのではという気がしている」と答えたのだそうです。子供がいない頃は、親ってどういう気持ちになるのかなと一生懸命考えて演技を組み立てていたけれど、自分が親になると親としての経験に寄りかかってしまって演技が小さくなってしまい、むしろ虚構の方がスケールが大きくて説得力のある演技が出来ることもあるのではと考えるようになったそうです。実際に見たり聞いたり経験したことは説得力を持って語れると思っていて、それはそれでひとつの真実なのでしょうが、「表現する」ということにおいては必ずしもそうとは限らないということらしいです。なるほど、確かにその通りかもしれない。海老蔵もなかなかイイこと言うなあと少し感心しました。