ガソリン価格

 自動車は持ってはいるけれどあまり乗らないので、給油するのは1〜2か月に1回程度です。だからガソリンの値動きについてそれほど注意を払っているわけではないのですが、それでも街中のGSに表示されている最近のガソリン価格は驚くほど安くなっています。原油価格が下落しているのが主な原因のようで、従来であれば価格が暴落しないよう産油国OPECで協議して減産するなどして価格をある程度のレベルに保ってきたのですが、そのOPECの中心であるサウジとイランが宗教的指導者の処刑や大使館での暴動などの問題によって断交するなどしているためOPECが機能していないようです。
 ガソリン価格が下がることは消費者としてはありがたいのですが、世界には、特に新興国原油の輸出がその国の経済を支えているところが多いので、原油価格が下落するとたちまちそういった国々が打撃を被って、経済が立ち行かなくなり、その影響が巡り巡って日本にも及ぶと考えられいるので、ガソリンが安くなったことに浮かれているわけにはいきません。かつてのサブプライムローンリーマンショックを凌ぐような事態になるのか、年明け早々、世界の経済の崩壊を予感させることを見てしまったようでザワザワした気持ちになります。