やっぱり北陸の寿司は旨い!

 今回の七尾でのマラソンは、昨年までのフルマラソンではなく10キロの部に変更したことにより、時間と体力に余裕が生じ、その余裕を楽しむことに配分することよって北陸の良さを満喫することができました。よって、来年以降も暫くは、私の年間マラソンスケジュールは3月の七尾は10キロ、フルマラソンは2月(またはそれ以前)に組み込もうと考えています。

 今回の旅であらためて気が付いたことがあるのですが、そのうちのひとつは「やっぱり北陸の寿司は旨い!」ということです。何を今更、と思うかもしれません。今の日本は、物流システムや冷蔵・冷凍技術が発達して、遠く離れた場所のどんな物でも大抵は手に入る環境にあります。そうであれば、北陸の美味しい魚介類だって名古屋や東京で普通に食べられるようになってもよさそうなのに、実際には少なくとも一般的にはなっていません。輸送システムが発達したからすぐさま物資が各地に広がっていくのではなく、今もってなお地元の漁業関係者と馴染みの店の間でしか取引されないものがあって、極上に美味しいものというのはその中にあるのでしょう。遠く離れた場所にいては手に入らないけれど、北陸に行きさえすれば好きな時に好きなだけ手に入れることが出来るという事実には、静かでしみじみとした幸福を感じます。そういう場所が地の果てではなく、遠からず近からず、ちょうど良い距離にあることにも嬉しさを感じます。