『ピルグリム』

 『ピルグリム』というシリーズの第1巻を読みました。実は別のシリーズと勘違いして買ってしまったのですが、読み始めたらグイグイと惹き付けられてしまいました。
 9.11の前後を背景とした元CIAのエージェントとイスラム系の男との戦いを描いた物語なのですが、この第1巻ではほぼ全編に渡って2人の人物像やそれに至った経緯などが詳細に綴られています。一般的にこういった「背景」を説明する部分というのは読んでいて退屈であることが少なからずあるのですが、この『ピルグリム』に関しては興味を持って読み進むことができ、こういった細かい人物描写の必然性を感じました。
 物語の中心人物である元CIAのエージェントとイスラム系の男は第1巻ではまだ出会ってもいないのですが、これからどうなっていくのか、第2巻を早く読みたくて仕方がありません。