サンドイッチ

 会社の帰りにスーパーへ寄りました。みかんやヨーグルト等をカゴに入れてレジに並んでいると、私の後ろに並んでいる人が突然話しかけてきました。見ると60代半ばぐらいの御婦人で、トートバッグの中に手を入れてまさぐりながら「あのねぇ、サンドイッチがあるんだけど、食べ切れないので貰ってくれない?」とのこと。その御婦人がトートバッグから取り出したのは、どこかのお店の袋に入った物で、その中にサンドイッチが入っているのでしょうが中身は見えませんでした。突然の申し出にまず頭に浮かんだのが、私ってそんなに腹をすかしているように見えるだろうか、という少し恥ずかしい気持ちで、次にそのサンドイッチは果たして賞味期限が切れてなく、適正な温度で保管されていたのかという疑念が浮かびました。顔見知りならともかく、全く知らない人から食べ物を貰って、それを食べてもしもお腹をこわしでもしたらどうすんだよ、などといった考えが一瞬のうちに頭の中を駆け巡りました。その御婦人には悪気があるようには見えませんでしたが、ホームレスじゃあるまいし、いい大人がサンドイッチを恵んでもらうのは如何なものかと思い、丁重にお断りしました ^^;)