何か自分にとって未知の分野のことを新しく始めようと思った場合、例えば習い事のようなものであれば、まず入門編から始めて、徐々にステップアップしていくという手順が確立されていて、それに沿ってやっていけば、ある程度のことは身に付くようになっています。
ところがこれが習い事以外ですと、そういった手順がありません。例えば、急にジャズに興味を持ったとして、さあ聴いてみようかと思っても、具体的に何から聴けばいいのか、既に出来上がっているジャズの世界があまりにも広大すぎて途方に暮れてしまうことになります。ジャズの場合は、何を聴くべきかが書かれた書籍がありますが、それはあくまでその著書の主観であり、万人に当てはまるものではないように思います。
私にとっては、ウイスキーとかカクテルに関しては、どこからどう攻めていけばいいのか分かりませんでしたし、今もよく分かっていません。一応、入門編的な書籍に目を通したことはありますが、少し参考にはなったかなという程度でした。
書籍よりも参考になるのは、長年の経験がある人のツイートです。私の場合は、ある著名な漫画の原作者をツイッターでフォローして、その人がその日に飲んだウイスキーやカクテルに関するツイートを見て、なるほど、今の季節はこういうカクテルがピッタリなんだな、と参考にさせてもらっていました。
ところが、その漫画原作者が、最近どうも酒に関するツイートが無いなぁ、と思っていたら、どうやら体調を崩されたようで、現在は長期入院中のようでした。この方が早く回復することを願う一方で、最近私が参考にしているのが、小説の中でウイスキーやカクテルを飲むシーンです。先日のブログに書いたヘンドリックスのジンも、実はいま読んでいるミステリー小説のワンシーンに出てきたものです。日本の小説よりも海外の小説の方が、ウイスキーやカクテルの描写が多く登場するので参考になります。バーやそこで飲むお酒に関する文化は、やはり欧米の方が奥が深いようです。