グレンモーレンジィを飲みながら

 会社の仕事は年度末ということもあって、色々とバタバタしていますが、何となく先延ばしにしてきた面倒な事が意外とアッサリと片付いたり、トントン拍子で仕事がはかどったので、この時期としては比較的早い時間帯に会社を後にしました。

 日頃の睡眠不足を少しでも解消するために、早く家へ帰って早く寝ようと思いつつ、帰りの電車の中で『カササギ殺人事件』の下巻を読んでいました。そして、物語が終盤に差し掛かり、登場人物のうちの二人が椅子に腰を下ろしてこの事件の謎解きを始めるシーンになりました。ここで二人はウイスキーを飲みながら話すのですが、そのウイスキーグレンモーレンジィというスコッチウイスキーでした。私も何度か飲んだことがある銘柄でした。必ずしも一番好きなウイスキーではありませんが、小説の中に出てきたのを読んだら急に飲みたくなってきました。そして「早く家へ帰って、早く寝る」というプランを急遽変更して、行きつけの(と言っても年に数回して行けませんけど)バーへ行き、カウンター席に腰を下ろし、グレンモーレンジィをストレートでちびりちびりとすすりながら小説の続きを読みました。極上のウイスキーを味わいながら極上の小説を読むというのは、何とも至福の時間です。

 小説の方は、この素敵なバーで読み終えたかったのですが、まだ時間がかかりそうだったので今日のところはそこまでにしました。ページ数からすると、もうほとんど終わっているのですが、チラッと見た感じでは、まだまだドンデン返しがありそうな予感。どんな結末が待っているのか楽しみです。