『超訳 般若心経』

 先日、会社帰りにいつもとは別の大型書店へ行き、お目当ての本を見つけた後、さて他に何か面白そうな本はないだろうか、と主に平積みになっている新刊を眺めて回っていた時に目にとまったのが『超訳 般若心経』という文庫本でした。般若心経というお経は勿論その名前は知っておりますし、たぶん何度かは聞いたことがありますが、詳しい内容については知りませんでした。パラパラとめくって少し読んでみると平易な文章で書いてあり、般若心経を理解する入り口としては良いかも、と思ったので購入することにしました。「超訳」というのは、原文を直訳あるいは逐語訳するのではなく、大胆に現代の言葉やシチュエーションに置き換えて、あくまで分かりやすいことに主眼を置いた訳し方です。この超訳という方式で書かれた小池龍之介さんの『超訳 ブッダの言葉』という本を何年か前に読み、とても分かりやすくて感動したことがあったので、それを今回の『超訳 般若心経』にも期待していたのですが、そこまで素晴らしい超訳ではありませんでした。しかし、般若心経とはどういうものなのか、そのアウトラインを掴み、理解を深めるための第一歩としては申し分ないと思います。

超訳ブッダの言葉

超訳ブッダの言葉