Kura Master(蔵マスター)というのは、2017年からフランスで開催されているフランス人のための日本酒コンクールです。審査をするのはフランス人を中心としたヨーロッパの人達で、フランス国家が最高職人の資格を証明するMOFの保有者をはじめ、フランスの一流ホテルのトップソムリエやレストラン、ホテル、料理学校関係者など飲食業界のプロフェッショナルによって構成されています。世界には日本のお酒を対象とした様々なコンクールがありますが、Kura Masterではフランスの歴史的食文化でもある「食と飲み物の相性」に重点を置いているのだそうです。
そのKura Masterのプラチナ賞を2021年に受賞したという日本酒が、行きつけの酒屋の棚に並んでいたので買ってみました。岐阜県の千代菊という酒造会社の「うさぎと山田錦」という純米吟醸酒。少し辛口で、香りが良いけど強すぎず、サラリとした口あたりは白ワインに似ているかもしれません。となると、肉料理よりは魚介類の料理とのマリアージュが良いのかもしれません。高級なフランス料理にピッタリ合うのは当然でしょうが、魚の干物を炙ったものでも十分にお互いの風味を引き立て合うのは間違いないような気がしますので試してみたいです。