シェア型書店

 ツイッターのタイムラインをザザッと高速でスクロールしていたら、私のアンテナに引っかかった言葉がありましたのでピタリと指を止めました。「減り続けるまちの本屋さんに新風 各地に広がるシェア型書店とは」という毎日新聞の記事でした。その記事によりますと「シェア型書店」とは、店内の書棚が幅30センチほどに区切られていて区画ごとにオーナーが異なり、それぞれが自分のお薦めの本や読み終えた本などを販売できる仕組みなのだそうです。この記事で紹介されていた店舗の場合、入会金の他に1か月当たり1,500〜2,000円の会費を払い、月1回程度の店番をするのが基本条件。1冊当たりの販売手数料は50円で、価格設定は自由。この記事を読んで、なかなか面白い取り組みだなと思いました。街の小さな書店はどんどん閉店に追い込まれていって、将来的には大型書店(三省堂丸善ジュンク堂など)に集約されていくものの、それとてやがてはアマゾンや楽天には勝てずに姿を消すことになるのだろうかと暗い未来像を思い描いていたのですが、毎日新聞のこの記事を読んで、なるほど、こういうやり方もあるんだな、と、本好き&書店好きの私としては嬉しく思いました。そしてもしも近くにシャア型書店ができたら是非とも覗いてみたいし、自分もオーナーになってみるのも面白いかもと考えました。ただ、電子書籍が今後その割合を大きくしていったとしたら、シェア型書店というビジネスモデルも成立しなくなるか、逆に希少価値が発生することとなり、高値で売買されることになるのかもしれません。