ビタミンC

 成人のビタミンCの所要量(1日に必要とされる摂取量)は、以前は50mgでしたが、ビタミンCに対する考え方が変化し、重要度が増したとの判断から、平成12年に行われた第6次改定で100mgに引き上げられました。
 その昔、『ビタミンCは風邪に効く』という本を出したアメリカの偉大な科学者、ライナス・ポーリング博士は、毎日10g(18gだったという説もあります)のビタミンCをサプリメントとして摂取していたそうです。アメリカの成人男子の所要量は90mgなので、実にその100倍以上もの大量摂取をしていたことになります。ポーリング博士は93歳まで長生きされましたが、もともと体が丈夫だったのか、ビタミンCが効いたのかはわかりません。ちなみに、ビタミンCが風邪に効くという説は、医学的には証明されていません。
 ビタミンCは水溶性のビタミンなので、余った分は排泄されますが、極端な過剰摂取による害(下痢、胃や腎臓へのダメージ)も報告されていますので、サプリメントではなく、食事から摂取するように心がけたいところです。食事から摂ろうとすると、自然と野菜や果物が多いヘルシーな献立になると思います (^^)