- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: 文庫
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お笑い界きっての読書家として知られる又吉さんについては、太宰治が好きだということは知っていましたが、他にはどんな本を読んできたのかがとても気になったので、この本を手に取りました。
ここには47のエッセイが収められており、それぞれに1冊ずつ本が紹介されています。しかし、本の解説や批評をしているわけではなく、エッセイの大部分は又吉さんの小さい頃や学生時代の思い出を綴ったもので、本の紹介はエッセイの最後の数行だけなのですが、何故かその本を読みたいという気持ちが強くなりました。もしかしたら、長い解説や書評ではなく、数行だからこそ興味を刺激されたのかもしれません。
紹介されいる47冊のうち、読んだことがあるのは太宰治の『人間失格』と村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』だけで、残りの45冊についてはタイトルだけは知っていたか、或いはそれさえも知りませんでした。読みたい本が一気に45冊も出現したことはまさに望外の幸せでありますし、これで当分退屈しないなという安堵感をもたらしてくれました (^^)