閉店

 気がついたら近所のレンタルDVD店が閉店していました。この店はここ何年かは全く行っていなかったのですが、駐車場が無くて、利用客が店の前に路上駐車することがよくあり、そこを車で通るたびに「じゃまくさいなぁ」と感じ、「こんな店、ツブレテしまえばいいのに・・・」と思ったものでした。この店が閉店したのは、「ツブレテしまえぇぇ・・・」という私の念が届いたわけでは勿論なくて(笑)、その店から半径2キロほどのエリアにTSUTAYAが2軒も出来て、客足が遠のいたためと思われます。このお店のレンタル料金は、新作が500円、旧作が350円、おまけに会費が毎年300円ほど徴収されるのに対し、TSUTAYAは旧作は全て100円だし入会金や年会費も無かったはずだし、充分な広さの駐車場も完備しているとなれば、お客さんがそちらへ流れるのも至極当然と思われます。

 あと、似たような例で、クリーニング店の大型チェーンが進出してきて、昔から地元で営業してきた小さなお店が廃業するというのもよく見かけます。お隣の名古屋あたりですと、店が閉店するとすぐ別のジャンルのお店が入ってくるか、取り敢えずコインパーキングになったりするのですが、岐阜の場合は、閉店したが最後、ガラス窓に「テナント募集」の貼り紙がされたまま時間だけが過ぎていくことがよくあり、活気が失われた地方都市の典型的なパターンと言えます。
 
 レンタルDVDにしろクリーニングにしろ、利用する側からすれば、安くて便利であれば文句は無いのですが、長い目でみたらそれが果たしていいことなのかは、経済学の知識が無い私にはよくわかりません。