『ドラゴンタトゥーの女』

 映画のDVDをレンタルする際、普段は忙しいとういこともあり、あまりに長い作品は取り敢えずは選ばないようにしています。まあだいたい1時間半〜2時間ぐらいならOKなのですが、それ以上になると、いくら話題になった作品であっても躊躇してしまいます。
 連休に入り、いくらか時間に余裕が出てきたので、「気になるんだけど、長いんだよなぁ・・・」と思って観てなかった映画のうちのひとつであった『ドラゴンタトゥーの女』を借りてきました。ちなみにこちらの時間は2時間38分。どんなジャンルの映画なのかは知らずに観たのですが、ミステリー(推理物)でした。スウェーデンの人里離れた場所にある大金持ちの屋敷で30年前に起こったある事件をあらためて調査するためにイギリスからひとりのジャーナリストが呼ばれるのですが、難解な事件の上に様々な妨害もあって危ない目にあったりして・・・、といったストーリーが展開していきます。こういった設定といい、猟奇的な連続事件が絡んでいることといい、横溝正史金田一シリーズを彷彿とさせるものがありました。

 この作品は、性や暴力の描き方がかなりエグいので誰にでもお薦め出来るとは思いませんが(実際のところR15指定になってますし)、ミステリー好きにとってはゾクゾクするような面白さが感じられ、途中で退屈することも無くアッというまの2時間38分でした。

 ダニエル・クレイグ演じるイギリス人ジャーナリストのアシスタントとして登場するのが龍のタトゥーが背中に入っている女性なのですが、これがかなりぶっとんだパンク少女で、際立ったキャラの持ち主です。演じているのはルーニー・マーラで、映画『ソーシャルネットワーク』では主人公の恋人の大学生役だった女優なのですが、その時と今回では全く異なる役柄を完璧に演じきっており驚いてしまいました。

 この映画の原作は『ミレニアム』という3部作なのですが、その第1部が『ドラゴンタトゥーの女』なのだそうです。残りの2部も気になるので、本屋で少しだけ立ち読みしてみようかと思います。

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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