雲堂

 雲堂(うんどう)という座禅をするためのiPhone用アプリ(無料)があります。簡単に言えば、タイマーとしての機能がメインで、スタートボタンを押して、予め設定した時間が経過すると終了を告げる音(鐘またはリンの音が選べます)が鳴るようになってます。そして、これまでに行った座禅の回数と累積時間といった記録とともに「24時間以内に座禅した人数」なんてのも表示されます。

 座禅の修行僧のことを「雲水(雲水僧)」と言うそうで、これは雲のように定まった居場所も無く、水のように流れていって諸方の禅師を訪ねては修行を積み道を求める様を言い表したものなのだそうです。このアプリの「雲堂」という名前も、人々が雲のように集まってきて座禅を行うというニュアンスが込められているようです。
 一方、雲堂(うんどう)をアルファベットで表記するとundoとなるのですが、同じ綴りでundo(アンドゥ)という英単語もありまして、その意味はコンピューター用語では「実行した処理を取り消して、実行前の状態に戻す」ですが、一般的には「緩める」という意味であり、日頃のストレスで凝り固まった心と体を座禅によって「緩める」という意味が掛けられているところが面白くてセンスあるなあと思いました。