言葉というものは生き物のようでもあり、日本語という言語も新しい単語が生まれたり、ずっと使われずに消えていく言葉があったりと、新陳代謝を繰り返しています。日々の変化は僅かであっても、長い年月の間には大きく変化していくものです。言葉とはそういうものです。従って、巷で妙な言い回しが流行ったり、例えば「ら抜き言葉」というような言い方が広まっても、それは仕方がないことだと、ある程度は寛容に受け止めています。
しかし、そういう言葉の変化の流れの中で、かなり気になってしまい看過できないのが「神った」とか「神対応」といった「神」が含まれる言い回しです。私自身は信仰心が特別に強いわけではありませんが、神とは荘厳であり、おそれ多いものであり、そう軽々と口にするものではないと考えております。そうであるのに、ちょっとした事にすぐに「神○○」というふうに表現する風潮に対しては眉をひそめてしまいます。こういうことを言うと何だか年寄り世代っぽいのですが、これだけはどうしても気になって仕方がありません。