トム・クルーズの新作

 トム・クルーズ主演の『バリー・シール アメリカをはめた男』のDVDをレンタルで観ました。時代背景は'80年代のレーガン政権の頃。トム・クルーズ演じる民間の航空会社のパイロットのバリー・シールは、天才的な飛行機操縦技術を持っていました。その技術にCIAが目を付け、中米の共産主義国の軍備施設等を低空飛行で撮影する任務を任されます。そのミッションをこなしているうちに、今度は中米の麻薬組織からコカインをアメリカ国内へ持ち込む仕事を依頼され、これを何度も繰り返すことによってバリー・シールは莫大な金を得て、その金の保管場所にも困るほどの大金持ちになります。しかし、そういう生活も長続きはせず・・・、という風にストーリーは展開していきます。

 驚くのは、この話は実話に基づいていることで、こうやってアメリカ国内にドラッグが蔓延していくのだなというのがよく分かりますし、それはとても重大なことなのに、ドラッグ問題自体の深刻さが軽く扱われていることに少なからず疑問を感じました。

 トム・クルーズは、あの時代のアメリカ中西部の中年男性の雰囲気をうまく醸し出していて、好演していました (^^)