『スプラッシュ』

 暫く前のブログで「電気羊」という言葉は『ブレードランナー』というSF映画の原作小説のタイトルから取られたらしい、みたいなことを書きました。その後ふとした時に、そもそも私はどうやって『ブレードランナー』という映画と出会ったんだっけ?と過去の記憶を探っておりましたら、思い出しました。まずテレビで『スプラッシュ』という、人魚姫とニューヨークの青年との恋を描いた映画が放送されているのを観て、人魚姫役を演じていたダイル・ハンナがとても魅力的な俳優に思えて、彼女は他にどんな映画に出ているんだろうと探していたら『ブレードランナー』にも出ていたので観たのでした。その映画は古典的名作だったことが後になって分かったのですが、その時はただ単にダリル・ハンナが見たいだけでした。そのようにして、随分前のことを思い出しておりましたら『スプラッシュ』という映画を再び観たくなりました。人魚姫なんていう、現実世界ではあり得ないものが、あのように映画で描かれるとかなり感情移入してしまった結果、もしかしたらニューヨークには人魚姫がいるのかも、と思ってしまうから不思議です。映画自体が大変優れているからということもありますが、それが日本から遠く離れた国の出来事として描かれているから妙な信憑性のような発生するのかもしれません。これがもし日本を舞台にした日本映画だったとしたら、おそらくは「そんなことあるわけないじゃん」と思うことでしょう。しかし敢えて日本で作るとしたら、どんなキャスティングになるのかを考えてみました。『スプラッシュ』でニューヨークの青年を演じたのは若かりし頃のトム・ハンクスで、彼の人気はこの映画で一気にブレイクしたように思います。トム・ハンクスが演じたアレンは、ルックスはそこそこ良くて、性格は明るくて笑いのセンスがあるという役柄なのですが、日本人男性でこの役が似合いそうなのは? アンジャッシュの渡部なんかはピッタリな感じなのですが・・・。そうなると人魚姫役は佐々木希か・・・。