ルパン三世

 子供の頃、『ルパン三世』が好きでした。と言ってもテレビアニメ版の『ルパン三世』をよく観ていただけで、原作となった漫画は単行本1冊(しかも第1巻ではなく中途半端な巻、第7巻とか)を読んだだけでした。そんなことは今となってはどうでもいいことなのですが、何故だか急に原作漫画を読みたくなったので、iTunesから『ルパン三世』の第1巻の電子書籍をダウンロードして読み始めました。電子書籍が普及する以前の時代は、古い漫画が読みたかったら古本屋で探すしかなく、貴重な作品であれば価格も高かったりするのですが、今は便利な時代になりました。

 私にとって『ルパン三世』の最大の魅力のひとつは、原作者であるモンキー・パンチ氏の独特のタッチ(絵柄)で、それは他の漫画家には無い日本人離れしたものでした。しかし、第1巻の絵はまだモンキー・パンチらしい絵の才能の片鱗はかすかに見受けられるものの、線が硬くて、ハッキリ言って下手な絵でした。現在であればアマチュアの若い人であってもこれよりもずっと上手な絵を描きそうなものです。この後、巻を重ねるごとに急激に絵が上手になっていくことでしょう。

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