アナ

 『ANNA /アナ』という映画をiTunesでレンタルして観ました。『アナと雪の女王』ではなくて、リュック・ベッソン監督のスパイ・アクション映画です。頽廃的な生活を送っていた主人公アナは、その明晰な頭脳と身体能力がロシアの諜報機関KGBの目にとまりリクルートされスパイとしての訓練を受け、すぐに最強の暗殺者になります。ところがあるミッションでCIAに裏をかかれ、それがきっかけで二重スパイになります。そこにKGBの権力闘争も絡んできて、アナもそれに巻き込まれるのですが・・・。

 監督がリュック・ベッソンなのでアクションシーンは見応えがあります。そしてベッソン監督の過去の作品『レオン』や『ニキータ』と似ている部分もありましたし、この作品自体が『ニキータ』のロシア版と言えるかもしれません。

 ただやや不満だったのが時代設定が1990年代であるということで、現代のような最新テクノロジーが備わった小道具が登場せず、何となく中途半端な感じがしたことです。しかし、あえてそういう時代背景にすることで小道具で誤魔化すのではなく、登場人物の人間性をより感じられるようにしたのかもしれませんけど。

 主人公を演じたのはロシア出身のサッシャ・ルス。映画の中では世を忍ぶ仮の姿としてファッションモデルも演じており、それに違和感が全く無かったのは、サッシャ・ルス自身が元々はファッションモデルだから。そしてケンブリッジ大学卒という高学歴の持ち主でもあることに驚きました。

ANNA(字幕版)

ANNA(字幕版)

  • 発売日: 2020/09/06
  • メディア: Prime Video