アスリートの涙

 オリンピックの男子マラソンは大迫選手が6位入賞。近年は高速化が進むマラソン界で身体能力が高いアフリカ系のランナーが上位を占める中、大迫選手はよくぞあそこまで食らいついていきました。自身「現役最後のレース」として臨んだ今回のレースで全てを出し切ってやろうという気迫が伝わってきました。ゴールした直後のインタビューで見せた涙は悔し涙ではなく、これまでのマラソン人生における様々な思い出が結晶となって発露したように見えました。

 一方、6日に行われた男子サッカーの3位決定戦で負けた後に久保建英選手が見せた涙は「悔しさ100%」で、これはこれで見ている者の心が動かされるのでした。アスリートというのはやはり「負ける」ということに対して、体を震わせて涙するほど悔しがらないくらいでないといけないのだなぁと思いました。久保選手の場合はまだまだこれからあと何回もオリンピックやワールドカップでプレーするチャンスがあるでしょうから、そこで頑張って欲しいし、あれくらい勝利に対して執念があるのなら絶対に大丈夫だと感じさせられました。