自転車

 通勤で自宅から最寄りの駅までの間を移動するのに使っている自転車のギアチェンジ用のワイヤーが劣化してしまいました。これによってギアは5段あるうちの一番重い段に入ったままになりました。止まった状態から動き出す時はペダルが重いので大変なのですが、動き出してしまえば何とかなるのでそのまま乗っていました。しかし、土曜日の午後に少し時間が空いたので自転車屋へ持ち込んで修理してもらうことにしました。その自転車屋は夫婦でやっている古いお店で、お二人ともたぶん70歳を超えていると思われます。修理は旦那さんの方が担当していて「調整に時間がかかるから、20分ぐらいかかるよ」と言いました。こんな高齢だけど大丈夫なのかなと心配になったのですが、修理の腕は確かなようで、宣言通りぴったり20分で修理は終了しました。

 その自転車屋は私の家から徒歩数分の距離にありますが、もしも高齢を理由にお店をたたんでしまったら、近くには自転車屋が無くなってしまいます。お二人とも年齢に負けず、1日でも長く経営して欲しいと願っています。

 それにしても、自転車なんてそう頻繁に乗り換えるものではありませんので、一度購入すると10年以上乗ることも珍しくありません。街なかの自転車販売店では毎日飛ぶように自転車が売れていくわけではないだろうし、今どきはアマゾンでも自転車を扱っているし、大手スポーツ用品チェーンが郊外に出来たりして、競合他社が多く、売上を確保するのは簡単ではないと想像できるのですが、それでよく経営が成り立つものだと不思議に思います。