お賽銭

 年末からお正月にかけて、テレビやラジオでは初詣に関する特集を組んだりすることがあり、初詣で人気のある神社を紹介したり、神社でのマナーについてレクチャーしたりしていました。そういった番組のうちのひとつの中で、お賽銭を取り上げていました。それによりますと、お賽銭に1円玉を使わないで欲しいのだそうです。神社でお賽銭として入ってきた硬貨は、銀行に持ち込んで専用の機械で枚数を数えるわけですが、硬貨の種類にかかわらず手数料がかかります。手数料の金額は銀行によって異なりますが、通常は1枚につき1円以上で、例えば1枚につき1円10銭だとすると、10円玉であろうと500円硬貨であろうと、1枚数えるのに1円10銭が手数料として取られます。1円玉を1枚数えるのに1円以上の手数料が取られてしまいますので、仮に1円玉ばかり100枚を数えてもらう場合、手数料は110円となります。1円玉100枚=100円を数えるのに110円の手数料がかかる、つまり元の100円が取られた上に10円払わねばならないということで、神社にとっては1円玉を数える毎に損をすることになります。初詣で1円玉しか賽銭箱に入れないという人はあまりいないでしょうけど、財布の中の小銭をジャラジャラと出してまとめて賽銭とする場合、その中に1円玉が混じっていることはあり得ますので注意が必要です。