読書

 私の本の読み方は1冊の本を集中的に読んで、その本を読み終えるまでは次の本は決して読まないみたいなことは、よほど特別な場合(例えば村上春樹の新刊とか)以外はありません。大抵は何冊かの本を並行して読んでいます。そして最近並行して読んでいた4冊の本を本日、次々と読了しました。

 1冊目は『グレート・ギャッツビーを追え』というアメリカの推理小説的な翻訳小説です。この作品を日本語に翻訳したのは村上春樹さんで、ずっと読みたいと思っていたのになかなかそれが叶わずにいたのですが、それが年が明けてからやっと読み始めることができました。実際にこの本を読んだ人のレビューをネットで読んでみると、面白くて一気に読んでしまったと書いてありました。私も読み始めると一気に読み進みたくなるのだろうと期待していたのですが、実際にはそれほどでもありませんでした。ミステリーとしてはもう少し捻りが欲しかったなぁ。ただ、村上春樹さんが翻訳した文章は、彼自身の作品のように端正で読みやすかったです。

 

 2冊目は鍼灸師が書いた健康に関する本。体調を整えるための手段が漢方的視点から説明されていました。どんな症状にはどんな漢方薬が良いなどと言った詳細な情報はあまり興味は無かったものの、毎日の生活でまずは睡眠時間を確保することの重要性を説いている部分はなるほどと参考になりました。

 

 3冊目は開高健の『魚の水はおいしい』というエッセイ集。世界の、特にアジアの食に関する記述に大部分が割かれていました。中国やベトナムで食べたり飲んだりした話がたくさんあって、そういうものを読んでいるうちにそれらの国へ行って実際に食べてみたくなってしまうのですが、中国は今ではもう絶対に行けない国になってしまい残念。ベトナムなら何とかなりそうかも。

 

 4冊目は勝間和代さんの『勝間式 金持ちになる読書法』。様々な知識を身に付けて情報を得るのには、読書が最高にコスパが良いということを全編に渡って繰り返し述べています。単にお金持ちになることが目的ではなく、「情報弱者」となって搾取されるのではなく、読書によって「情報強者」となってより良い人生を送ろうという内容です。