発売日

 村上春樹の6年ぶりの長編小説が発売されました。東京の某書店ではこの日だけ特別に日付が変わる深夜0時に店を開けて、予約してあった70人に村上春樹の新作を販売した、という記事がNHKのニュースサイトに載っていました。いいな、いいな、さすが東京の書店だな、名古屋の書店も真似して欲しいものだな、という考えを頭から振り払うかのように会社では仕事に集中して、定時になるとサッと切り上げて一目散に駅前のジュンク堂へ向かいました。以前は春樹の新刊は予約しないと買えないこともありましたが、最近ではそうでもないようなので予約はしませんでした。でも万が一、売り切れていたらどうしようかと心配しながら書店へ駆け込むと入口を入ってすぐのところにかなり広いスペースを取って目指す春樹の新刊が並べられていました。その中から1冊を手に取ってレジで支払いを済ませ、駅まで小走りで行き電車に乗るとすぐさま読み始めました。最初のページの1行目から村上春樹らしさが全開で大満足。650ページ超の長いお話を、お気に入りのスコッチウイスキーをちびりちびりと飲むかのように、じっくりと味わいながら読んでいきたいです。こんなふうにワクワクした気持ちにさせてくれるおは村上春樹以外ありません。