マラソン大会に参加して走っていると、30キロを過ぎたあたりから胃の不快感が強くなってきて水も飲めないくらいになり、ゴールしてからも暫くは何も食べたくないようになったのはもう随分と前です。走り終えてからだと何を食べても美味しく感じた頃の記憶があるだけに、そうでなくなってしまったことに対する悔しさみたいなものがありました。何年か前には漢方の知識もある医師に処方してもらった漢方薬を1年ほど服用したこともありましたが、症状の顕著な改善はみられませんでした。これは年齢的なものだから仕方のないことなのかな、と諦めていたのですが、ある人が書いた本の中に『胃は歳をとらない』という別の本のことが紹介されており、とても興味を持ったので早速次の日に書店へ行って買い求めました。読んでみると、胃というのは加齢そのものによる影響が極めて小さい臓器であり、例えば90歳なのに20歳なみの状態の胃を持っていることだって珍しくないとのことでした。では何が胃を弱くするのかというと、それはストレスやらその他の生活習慣であると。これを読んで、ストレスを減らしたり、胃に優しい生活習慣にすることは決して簡単なことではないけれど、それでも何歳になっても健康で丈夫な胃袋を手に入れることができるんだ、というのは私にとっては朗報であり、諦めの中に差し込んできた希望の光でもありました。
それから、この本の中ではピロリ菌について書かれている部分が割と多かったです。ピロリ菌といえば、胃潰瘍や胃ガンの原因となる細菌ですが、胃の不調全般にかなり関わっているそうです。ピロリ菌なんて取り敢えず私には関係ないかなとずっと思っていたのですが、健康な胃を取り戻すための一環として、一度医療機関で検査してみるのもいいかと思うようになりました。検査だと保険が適用されないので全額自己負担になりますが、数千円程度のようです。検査方法は胃カメラを飲まなきゃいけないのかと思いきや、血液や尿を調べる方法もあるようなので、そちらを試してみたいです。