毎年、年の初めに何か目標を立てているわけではないのですが、今年は「筋肉を増やす」ことをテーマに新しいことを取り入れて習慣化していきたいと思い立ちました。元々、筋トレは少しはやっていたのですが、もう少し強度や回数を増やして「本気度」のレベルを少しアップしたいと考えております。きっかけとなったのは石黒医師の『筋肉ががんを防ぐ』という本でした。筋トレを行うと筋肉からミオカインと呼ばれるサイトカイン(細胞間の伝達物質)が放出され、このミオカインには炎症を抑える物質が含まれており、筋トレを繰り返すことでミオカインをたくさん放出し全身の炎症が改善するのだそうです。癌というのは身体の中で慢性炎症が持続することにより発生するので、筋トレが慢性炎症を抑え、それが癌の発生を抑制するというロジックです。そうした効果を得るために必要な筋トレは、ムキムキになるためのハードなものではなく、初心者でも手軽に始められるぐらいの難易度で十分ですが、継続することが肝要。
筋トレをやった方がいいなと思ったもうひとつの理由は、ある医師(誰だったか忘れてしまいました)のユーチューバーのチャンネルで、血糖値を下げるひとつの方法として筋トレが挙げられていたことです。血液中の糖はインスリンにより細胞内に取り込まれますが、取り込める量を上回る糖を摂取(糖質を過剰に摂取)すると取り込まれなかった糖が血中に残り、その結果血糖値が高くなります。一方、筋肉は糖をグリコーゲンという形で保存するので、筋肉の量が多ければそれだけ多くの糖を取り込める、即ち糖の貯蔵庫である筋肉の量を増やすことにより血中の糖濃度を下げることができるわけです。私は職業柄甘いものを食べる機会が多く、糖尿病ではないけれど血糖値が高めなので、血糖値を正常な範囲にとどめておくためのひとつの方法として筋肉増量に努めることにします。