糖尿病が怖いので最新情報を取材してみた

 ホリエモンのことは、人物としては決して好感が持てるわけではありませんが、SNS等で発信している内容は「う〜ん、なるほど」とか「そうだったのか!」と思うことが少なからずあります。そんなホリエモンが実業家として行っている活動は多岐に渡り、その中のひとつに予防医療普及協会を立ち上げたことがあります。その活動の一環として出版された『糖尿病が怖いので最新情報を取材してみた』という本を読んでみました。糖尿病に関する一般的なことは広く浅く知っているつもりでしたが、まだまだ知らない情報がたくさんあって勉強になると同時に糖尿病に対する危機意識が一段階も二段階も高まりました。この本から新たに得た情報の中で最も興味を惹かれたのがSGLT2阻害薬という内服薬でした。血液は腎臓の糸球体で濾過されて原尿が作られますが、その原尿の99%が尿細管で再吸収されます。再吸収されるのは水分や栄養素で、糖も再吸収されます。尿細管で糖が再吸収されないようにブロックするのがSGLT2阻害薬で、これにより血糖値は下がり、体重も減ることが報告されており、ホリエモンはこの薬を不定期ではあるけれど服用しているそうです。この薬を使った治療は現時点では保険適用ではなく全額自己負担です。私自身は糖尿病でもなければその予備軍でもありませんが、そういう効果的な薬があることは心強く感じます。