先日、ユーチューブのホリエモンのチャンネルを覗いてみたら、睡眠の重要性について専門家を招いて話している動画がありました。それがなかなか興味深い内容でしたので、その専門家についてもっと知りたくなりました。調べてみると、スタンフォード大学医学部で30年近く睡眠の研究をしている西野精治教授でした。西野教授は本を何冊か出していたので、試しに購入して読んでみたのが『スタンフォード式 最高の睡眠』という本。私としては、睡眠についてはある程度の知識は持っているつもりで、その本の内容の多くは既知のことかもしれないなと思ったら大間違いで、睡眠に関する情報を根本からアップデートすることになってしまいました。睡眠を理解する上で参考になった点は幾つもあるのですが、個人的に最も驚いたのが2000年に日本で行われた「昼寝の習慣と認知症の発症リスクの解析結果」でした。それによりますと、「30分未満の昼寝」をする人は「昼寝の習慣がない人」に比べて認知症の発症率が約7分の1で、「30分から1時間程度昼寝をする」人も「昼寝の習慣がない人」に比べて認知症の発症率が約半分だった、というところまでは「ああ、なるほど、やっぱ昼寝した方が良いのだな」と思いつつ読み進むと、その次に衝撃の事実が書かれていました。なんと「1時間以上昼寝をする」人は「昼寝の習慣がない」人に比べて発症率が2倍も高かったのだそうです。私は、さすがに平日は1時間も昼寝できませんが、休日で時間の余裕がある時にはつい1時間以上昼寝をしてしまうことがあります。頻度としては多くはないので、それがすぐさま認知症に繋がるとは思えませんが、例えば定年退職後に時間の余裕がある生活になったら、毎日たっぷりとお昼寝をするつもりでいたので、危ないところでした。西野教授の考えとしては「仮眠をとるなら20分程度」が良いとのことです。