通院

 朝10時過ぎに父を近所のかかりつけ医のところへ連れていきました。いつもと変わったところは特になく、前回と同じ薬を4週間分処方してもらいました。私の父は話し好きで、診察が終わっても何だかんだと先生に話しかけ、放っておくといつまででも喋っているので、それを引き剥がすようにして診察室から連れ出しました。お喋りするぐらい、いいじゃないか、と父は思っているのでしょうけど、先生だって忙しくて、診察の本質からかけ離れた年寄りの戯言に付き合っている暇はありません。「時は金なり」で、相手の時間を奪うことは相手のお金を奪うのと同じだという概念が父の頭の中には全く無いのでしょう。

 午後は予約してあった整形外科へ母を連れていきました。状態は徐々に良くなっているとの診断で、次回の通院までの間隔を少し長くしてもらえたのは、付き添う私としては助かります。

 父と母を病院へ連れていきながら思うのは、もしも、例えば能登半島で起こったような大地震が発生したら持病がある高齢者は特に大変だろうな、ということでした。仮に避難所へ行ったとして、今のような寒い時期に、暖房の無い体育館の床の上で、水も食料もほぼ無い状態で、トイレへ行くにも長い距離を歩かねばならない環境では、うちの父母は1日だって我慢できないでしょうし、数時間でも無理そう。家が全壊でもしない限りは自宅に居た方が本人のためにも良いだろうし、他の人に迷惑にもならないでしょう。そうなった時のために、自宅に水、食料、電源を備蓄しておかねば。