左義長

 いろいろとやらねばならないことがあったので、午後は半日有休を取りました。お昼の12時に仕事を終えて会社から出ると、太陽はまだ南の空に輝いており、自由に使える時間がたっぷりとあるように感じるのですがそれは錯覚で、実際にはあっという間に時間が消えていくので、やるべきことを計画的に処理していかねばなりません。順調にやるべきことを済ませていき、夕方頃には伊奈波神社で行われている左義長どんど焼き)に注連飾りと古いお札を出してきました。左義長は14日頃に行われるところが多いようで、私の氏神様も14日だったのですが、うっかりしていて出しそびれてしまったのでどうしようかと思っていたら、たまたま17日に行われる神社があったので助かりました。この神社の左義長に来るのは初めてで、大きな神社なのでたくさんの正月飾りやお札を盛大に燃やしているのかと思いきや、意外と小規模にひっそりと行われていました。持ってきたものを火の中にくべると、他にやることは無いので帰ることにしました。ふと横を見ると、神社に隣接した岐阜善光寺の前に赤鬼のハリボテが立っていました。お正月の余韻がまだ残っているのに、もう節分の準備というのはちょっと早すぎやしないかと思うのですが、スーパーやコンビニでもやはり恵方巻きのポスターがあったりするので、まあ仕方がないのか。

 

誤嚥性肺炎

 日曜日の昼間にスマホでニュースをチェックしていて思わず「え〜っ!?」と大きな声が出てしまったのは高橋幸宏さんの訃報を知った時でした。享年70歳。YMOの3人の中では一番オシャレで、高齢になってからもいつもビシッと決まっていたのが強く印象に残っています。以前から脳腫瘍を患っておられたということは知っていましたが、誤嚥性肺炎のため亡くなったとのこと。御冥福をお祈り致します。私の乏しい医学知識では、誤嚥性肺炎とは食べ物や飲み物等が、本来は食道を通って胃へ行くべきところ、胃へ行くルートと肺へ行くルートを切り替えている弁がうまく働かなくて肺の方へ食べ物や飲み物が行ってしまい、それらに付着していた細菌が肺の中で炎症を起こす病気、と理解しております。この弁の働きは加齢とともに段々と機能が低下するようだし、鍛えることもたぶんできないでしょうから、対策としては慌てて食べたり飲んだりしないことぐらいなのかもしれません。私はペットボトルの飲料をガッと勢いよく飲んだ際にむせることがたまにあります。そしてその頻度は少しずつ多くなってきているような気がするので気を付けねば。

ディナー

 仙台から妹夫婦が遊びに来たので、晩御飯を食べに行きました。今回訪れたお店は岐阜市郊外の住宅街の中にあるフレンチレストラン。ここにはこれまでに3回ほど来たことがあり、毎回とても美味しかったので、そろそろまた行きたいなと思っていたところでした。

 ディナーのコース料理を注文。予想していた以上に量が多くて、コースの半分ぐらいが済んだ時点で既に私のお腹はいっぱいになってしまいましたが、何とか頑張って完食できました。お料理は前菜から最後のデザート&コーヒーに至るまで、どのアイテムにも、サラダの葉っぱ一枚にさえ1ミリの妥協も見られず、ふと「神は細部に宿る」という言葉を思い浮かべてしまうほど完成度の高いもので、尚且つ旧来のフレンチの枠に収まらない独創性のある料理でした。近いうちにまた来たいお店です。

↓前菜1(冷菜)          ↓前菜2(温菜:白子のグラタン)

↓海老のキッシュ           ↓サラダ(栗豚のハム)

↓小松菜のスープ           ↓鴨ソテー

クレームブリュレ、柿のアイス、麦茶のアイス

 

香川県の食文化

 先日、ユーチューブで「統計のお姉さん」というユーチューバーの動画がオススメ欄に上がっていたので試しに観てみました。様々な社会現象等を統計を使って解析して、その本質を炙り出す、みたいな番組構成になっていました。その手法や切り口は他のユーチューバーがやったことのない(おそらくデータ処理するのが面倒で時間がかかるし専門知識も必要だろうから)もので斬新だったので、まとめて何本か視聴しました。その中で特に印象に残ったのは、香川県におけるうどんを中心とした食文化と、それが糖尿病等の生活習慣病に及ぼす影響を統計的に説明したものでした。うどん単体が糖尿病と因果関係があるというエヴィデンスは無いものの、香川県の食文化は健康的ではない、とこのユーチューバーはバッサリとぶった斬っていました。香川県民にしてみれば相当「大きなお世話」のように聞こえますが、一理あるとは思いますのでこれを機会に食生活をあらためてチェックしてみるのは良いかもしれません。


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梅酒

 年末に贈り物として頂いた石巻の焼酎をちびりちびりと飲んでいたのですが、それと並行して飲んでいたお酒がもうひとつありました。サントリーの梅酒です。石巻の焼酎には力強さと繊細さという、ある意味正反対の性質のものが渾然一体となっているのが感じ取られるのに対し、サントリーの梅酒には熟成の年月が感じられます。この梅酒はサントリーウイスキーのフラッグシップである『山崎』を仕込んだ樽で熟成した上に、複数のウイスキーブレンドしてあるとのこと。口に含むと、それぞれ異なる性質の風味が絶妙なバランスで調和しつつ梅の味と香りを引き立てています。ただ、ひとつ気になる点があるとすれば、甘さの度合いかもしれません。梅酒の甘味の強さというのは本来この程度なのかもしれませんが、ストレートで飲むには甘ったるいですし、炭酸水で割って梅酒ソーダにすると甘味は程よくなるものの、山崎の樽で仕込んだことによって生まれた奥深い味わいが希薄になってしまうのは残念かも。