パフォーマンス

 夕方、JR岐阜駅前を通りかかると、ちょっとした人だかりがありました。足を止めて覗いてみると、何やらパフォーマンスをしている人がいました。20代前半の男性1名が、音楽に合わせて軽く踊りながら、イーゼルにセットした大きな画用紙にスプレー缶で絵を描くというものでした。暫く見ていると、絵が完成しました。正直、絵自体はそれほどインパクトがあるものではなかったのですが、少なくとも岐阜のような田舎では見かけたことがない、そのパフォーマンス形態の物珍しさのせいでたくさんの見物客が興味深そうに見ていました。夕方の駅前というセッティングのためか、見物客は、サラリーマン、高校生、買い物帰りの主婦、手持無沙汰そうなタクシー運転手、水商売風の女性等々、実に多様で、こういった人たちをウォッチングしている方が面白かったです。名古屋などの人通りが多すぎる場所よりも、適度に人がいて、適度にスペースがあり、適度に静かでのんびりした岐阜のような場所の方が演じる方もオーディエンスもリラックスして楽しめるような気がします。