源氏物語

源氏物語 千年の謎 (角川文庫)

源氏物語 千年の謎 (角川文庫)

 先日、書店の文庫本コーナーで『源氏物語 千年の謎』という小説が目にとまりました。パッと見た感じ、表紙のイケメンは玉木宏かと思ったのですが、よく見たら違いました。本の腰帯によると、この小説を映画化したものが今年の12月に公開されるそうで、光源氏の役は生田斗真さんが演じるとのこと。取り敢えずこの文庫本を購入し、読んでみることにしました。
 私は理系だったこともあり、古文・漢文の類は、受験に必要なことを最低限勉強した程度で、源氏物語に関する予備知識は充分ではなく、このお話の世界観が理解できるかどうか心配だったのですが、普通に読むことが出来ました。
 ストーリーは、「源氏物語そのもの」と「作者の紫式部および彼女を取り巻く世界」がパラレルで進行していいくのですが…。キャッチコピーには「遙かなる時を越え、今、『源氏物語』誕生の秘密が解き明かされる」と書いてあるのですが、個人的にはそれほどでもないように感じました。むしろ映画では他の部分が強調されて描かれそうに思います。
 この小説にはそれほど感動しなかったのですが、源氏物語自体には興味が湧いてきました。現代語訳は、与謝野晶子瀬戸内寂聴によるものがあるそうなので、かなりのボリュームみたいですが、読んでみたくなりました。また、コミック化されたものもあるようなので、入手できればそちらも読んでみたいです。
 ちなみに、生田斗真さんもきっと素晴らしい演技をされているのでしょうが、ワタシ的には、若い頃の玉木宏または若い頃のガクトに石田純一的なテイストを少しだけ加えたら、ぴったりのキャラクターになるのではないかと思いました (^_^;)
 映画の公式サイトはこちら→http://genji-nazo.jp/