ふくら雀

 昨日の昼食は伊勢市宇治山田駅前にある割烹にてお寿司を戴きました。このお店は宮内庁御用達の老舗で、伊勢の旬の素材を使った料理はいつ来てもたいへん美味しいです。

 このお店のロゴマークが玄関の暖簾や割り箸の袋に描かれているのですが、これは「ふくら雀」を図案化したものなのだそうです。「ふくら雀」とは「寒雀」の異称で「寒い冬に全身の羽毛をふくらませて丸くなっている雀」あるいは「肥えふくれた雀」で、「福良雀」や「福来雀」などの字を当てることもあり、「富と繁栄を願う」という意味があって大変縁起が良いモチーフなのだそうです。
 そして和服の世界には、これに形が似ていることから「ふくら雀」と呼ばれる帯結びがあり、振袖や若い人の訪問着に用いられるのだそうです。ちなみに、雅子様紀子様の結納の際の帯も「ふくら雀」だったらしいです。このお店の何代目かの女将さんが、ふくら雀という帯結びが好きであったことからお店のシンボルマークにしたのだとか(という話を隣の席のお客さんがお店の若大将と話しているのがたまたま聞こえてきました ^^;)

 こういった話題は、以前でしたら「ふ〜ん」と大して関心を持たずにスルーしていたのでしょうが、umryuyanagiさんのブログを拝見するようになってからは「これは何だろう?」と興味を持つようになり、わからないことはGoogleで概略を調べてみたりするようになりました。極めて初歩的なレベルではありますが知識が増えていくことはとても嬉しいです (^^)