スキージャンプ

 今更ですが、スキージャンプの高梨沙羅選手ってすごいですね。ふつう、アスリートっていうのは何がしか「背負っているもの」を感じさせたり、眉間に皺を寄せたり苦痛に顔を歪めたりする瞬間があったりするものなのですが、沙羅ちゃんの場合は全くそのようなものが無く、かといって機械のように冷たい感じがするわけでもなく、何があっても普通にしているメンタリティは只者ではありませんし、サッカーの本田とはまた違う「ニュータイプの日本人」のように感じます。
 
 スポーツ選手の場合、例えば小さい頃は野球をやっていたけど途中でバスケに転向したりといった種目の変更は珍しいことではありません。しかし、スキージャンプに限ってはたとえどんなに優れた運動神経を持っていたとしても、ある程度成長してから急に他のスポーツ種目からスキージャンプに転向することは無理なのだそうです。どんなに優れた能力があったとしても、あの高い所から、ジャンプするというよりは「落下していく」際に生じる恐怖心には小さい頃からやっていた人でないと慣れることが出来ないのだそうです。そのあたりの感覚というのはテレビを観ているだけでは伝わってきませんが、サラリとやってのける高梨選手はスゴイと思います。まもなく始まるソチ五輪でも頑張ってほしいです。