お見舞い

 入院している母の病室を訪れました。脚が腫れるようにむくんでいる症状があったのですが、たった1日で劇的によくなっていました。薬が効いたということもありますが、担当医の話では安静にして体を休ませたことが大きいとのことでした。裏を返せば普段は休養が足りていないのだと言えましょう。考えてみれば、書道家である母は自分の作品を書くだけでなく、書作家協会の仕事もあったりしますし、書道教室も抱えていますし、それらの合間をぬって家事をこなしていたりと、土曜日曜ものんびりす過ごすこともなく働き詰めでした。そういうふうに打ち込むべき対象があることは張り合いとなってボケ防止等の効果はあるのかもしれませんが、体力がついてこないのでは逆効果なので、退院したらまずは仕事の量を減らすことを検討すべきだと思いました。

 最近の大病院というのは昔に比べると随分と過ごし易い空間になっていて、コンビニが入っているのはよく見かけますし、今回の病院はタリーズコーヒーの店舗もありました。また中央ロビーにはグランドピアノがあって、ミニコンサートのようなものを催すことが出来るようになっています(実際、アマチュアピアニストである姉は以前この場所で演奏したことがあると言っていました)。高齢化社会が進んで病院を訪れる人が増えてくると、病院には単に「治療を受けるところ」という実務面だけでなく、便利さや快適さも備わっていることが必須条件になりつつあるのだなあと時代の流れを感じました。