オーファン・ブラック

オーファン・ブラック~暴走遺伝子 DVD-BOX

　アメリカのシリーズ物のTVドラマは暫く前に『ブラックリスト』のファーストシーズンを観終わって、次は何にしようかと迷った挙げ句『オーファン・ブラック』のファーストシーズンを観始めました。ジャンルとしてはサスペンスで、暴力的なシーンはふんだんにありますし、比較的濃厚な（？）ラブシーンもあったりするので子供が観るのは問題があるでしょうが、ストーリーとしてはよく出来ていると思います。

　それにしても、TSUTAYAでアメリカのTVドラマの棚を眺めてみると、警察物、犯罪物がいかに多いかに驚き呆れてしまいます。映画に次ぐコンテンツとしてTVドラマに力を入れているいるようで、その需要も高いため、数多くのドラマを製作しなくてはならないのでしょう。どんなドラマを作るかとなった時、警察や犯罪を扱ったドラマは作り方がある程度決まっていて、いくつかあるパターンに沿って登場人物や場所等の設定にバリエーションを加えればそれらしいドラマが出来てしまいそうですし、視聴者側も銃弾が飛び交って人が倒れていくシーンがたくさんあるドラマを観るとそれなりに緊張感を味わうので「何かを観た」という実感が高くなるのかもしれません。
　これと対極にあるのがコメディで、これはサスペンスやアクションのように簡単には出来ないですし、サスペンスであれば全世界を相手にコンテンツを輸出して儲けることが出来ますが、コメディの場合は文化的背景が違うと「笑いのツボ」も違うので、全世界をマーケットとすることが出来ないため、作品の数が少ないのかもしれません。かつての『Friends』や『Seinfeld』のようなコメディドラマがまた出てきてくれることを切に願っております。