ウインブルドン

 1週間前、テニスの全英オープンウインブルドン)の男子シングルス決勝戦ジョコビッチフェデラー)がありました。試合が行われたのが日本時間の夜10時頃からだったので、翌日の早朝には会社へ行かねばならない身にとっては夜更かしすることもできず、第1セットを半分ほど観ただけでした。試合のレベルの高さを堪能することもさることながら、観客席あるいはコーチ用の席に往年の名プレーヤーがいるのを見て、懐かしく感じました。具体的には、ビヨン・ボルグ、ボリス・ベッカー、ステファン・エドバーグなのですが、ベッカーはジョコビッチの、エドバーグはフェデラーのコーチとして会場に来ていました。かつての英雄たちが、それぞれ異なった年の重ね方をしているのが如実に見てとれたことが興味深かったです。

 ビヨン・ボルグは、現役時代もクールな魅力が溢れるプレーヤーでしたが、今も、髪の毛は真っ白になったとはいえダンディーですな。
 

 エドバーグは、現役時代は「貴公子」などと呼ばれておりましたが、現在もシュッとしていて、本当に王室の一員でもあるかのような品の良さが感じられます。きっと、運動や食生活にも気を配ってスリムな体型をキープしているのでしょうね。

 上記2人と比べて驚いてしまったのがボリスベッカーで、けっこう醜くなってました。まだ40代ですがこの風貌で、とても堅気の商売をしている人のようには見えません。実際のところ、テニスのコーチの他に、2008年からプロのポーカープレーヤーとしてのキャリアをスタートさせたとウィキペディアに書いてありました。

 でもこういうふうに、かつての名選手が戻ってきて、それを観客も受け入れて敬意を払うという独特の雰囲気は、連綿と続いてきたこの大会が生んだ文化であり歴史の一部であります。こういう文化は、例えばアメリカではどうやったって、どんなに長く続けたって、逆立ちしたって出来るものではなくて、英国という土壌があってこそ生まれたものだと言えましょう。

 日本にいる快適さに慣れてしまうと、わざわざ遠い外国へ旅行しようという気持ちは年齢と共に段々と少なくなっていくことに最近になって気が付きつつある私ですが、ウインブルドンへは行きたいなぁ。大会期間中に1週間ぐらい滞在して、最終日にセンターコートで行われる男子シングルス決勝を生で観戦したいです (^^)