GMO

 今、アメリカのあるIT起業家が食事と健康について書いた本を読んでいます。その中で気になった箇所がありました。それは、GMO遺伝子組み換え作物)と健康状態との関連についての記述でした。その著者によりますと、アメリカではGMOが普及した過去30年間に、アレルギーは400%増、喘息は300%増、注意欠陥・多動性障害(ADHD)は400%増、自閉症スペクトラム障害は1,500%増になっているとのこと。詳しい因果関係についての説明は書いてありませんでしたが、GMOに問題があるであろうことは間違いなさそうです。
 また、日本を含めた大抵の国では食品にGMOが使用されている場合はその旨を表示することが義務付けられていますが、アメリカでは作物の遺伝子を組み換えることが無制限に出来るだけでなく、それを食品に使用したことを表示する義務がありません。つまり、消費者は知らず知らずのうちにGMOが入った食品を食べていることになります。
 ここで私は自分自身の体に起こったある出来事を思い起こしました。それは、私がアメリカに住んでいた頃、睡眠中に突然息苦しくなって目が覚めることが時々あったことです。何でこんなふうに息苦しくなるのか全く心当たりが無く、その症状が出ると、窓を開けて新鮮な空気を吸ったり、少し体を動かしてみたり、ストレッチをしたり、水を飲んだりするのですが、なかなか良くならず暫くの間その苦しみが続きました。命の危険を感じるほどの症状ではありませんが、日本にいた頃には味わったことの無い不快なものでした。その時は何が原因なのかわかりませんでしたが、今にして思えばその日に食べた物の中にGMOが含まれていて、そのような症状を引き起こしたのかもしれません。専門家ではないので確たる証拠を示すことは出来ませんが、何となくそんな気がします。
 遺伝子組み換えは主に、病気に強い作物を作ったり、収穫量が多い作物にするために用いられますが、人間の体に及ぼす悪影響は場合によってはかなり大きいと考えられます。そういったものが野放しにされているアメリカという国はどうかしていると思いますし、日本では厳しく規制する必要があると改めて感じました。