マラソンを走るわけ

 フルマラソンを完走するのはとてもツライのに、何故走るのかというと、月並みではありますが、やはり一番大きな理由は走った後の達成感。あと、もう若くはないのだからあまり無理しない方がよいのでは・・・、という考えがチラッと頭をかすめることもありますが、これまでずっと続けてきたことを止めるのは肉体的な「老い」を受け入れるようで悔しいという気持ちが強いのも事実です。

 それから、走った後はかなり体力が消耗していますし、特に私の場合は胃が相当なダメージを受けていて食べることも飲むことも出来ず、栄養分や水分の補給が出来ないため、体はいわば「飢餓状態」になります。この状態になると、体としては「この飢餓状態をなんとかしなきゃ!」というモードに切り替わるのか、それ以外のことは取り敢えず視野の外に置かれます。そうなると、例えば普段ですと日曜の夕方から月曜にかけてのいわゆる「サザエさん症候群」的なブルーな気分も全く無くなりますし、些細なことでイラッとすることも無くなります。日々ストレスに晒された生活を送っていると、マラソンの後の心のスッキリ感、リフレッシュ感はとても気持ち良いのです。それも走ることを続ける理由かもしれません。