日曜の午後

 家の中で色々とやらなければならないことがあったので、それらをこなしながらお昼からはNHKのFMで『ドーキング ウィズ 松尾堂』を聴いておりました。ゲストは山形出身のイタリア料理店オーナーシェフの奥田政行さんと御存知さかなクンでした。魚や魚料理に関するお話はどれもとても興味深いものでした。日本人の魚に対する見方というのは他の国の人とはちょっと違っているところがあり、例えば、水族館へ行って魚を見て「美味しそう〜」と思うのは日本人だけだとか。確かにそうかもしれません。私はアメリカに住んでいた頃、カリフォルニアの南の端っこのサンディエゴにある大きな水族館へ行った際に、そこの魚を見てやはり「旨そうだなぁ」と思いました。それはアメリカでは日本のようには新鮮で美味しい魚が手に入りにくく、魚をほとんど口に出来ない日々が続いていたせいだと思っていたのですが、そうでなくても日本人というのは「魚→食材→美味しそう→食べたい」となるのが珍しくないのでしょう。この話題になった時に奥田シェフが、水族館に回転寿司屋を作ったら繁盛するのに何でやらないんだろう、と言ってましたが、確かにそれはいいアイディアかもしれません。でもそういうお店が現れないのは、そうは言ってもどこかに抵抗感があるからなのかもしれません。