翻訳

 先日購入したアメリカの翻訳小説を読み始めました。最初の2、3ページを読んだだけで、とても良い翻訳でスルスルと読み進めることに気が付きました。これまでの私の読書経験から「この小説の翻訳者は女性に違いない!」と思って表紙に戻って確認したら、やっぱり女性でした。英語の小説は、何故か女性が翻訳したものの方が圧倒的に優れています。特に女性が主役または準主役の場合は尚更。今回は女性が主人公で、高校生の頃の回想シーンも多いとなると、その年代の女性の心理の微妙なニュアンスもしっかり捉えて翻訳するのは男性翻訳者には難しいのかもしれません。逆に男性の心理というのはシンプルなので(特にアメリカ人男性は)、女性であってもそれを理解して翻訳するのが難しくないような気がします。

 その翻訳小説を読んでいたら、寒い日に使い捨てカイロを握りしめるシーンがあり、アメリカにも使い捨てカイロがあると知って驚きました。使い捨てカイロは、鉄が酸化反応する際に発する熱を利用したもので、その原理を発見したのは日本人ではないのですが、それを商品化して販売したのは日本のメーカーです。でも、たぶんアメリカ人は使い捨てカイロが日本生まれだということを知らないだろうなぁ。 ちなみにアメリカに居る日本人が、寒いからといって使い捨てカイロをたくさん身体に貼っていたら、テロリストが爆弾を身体に巻き付けていると誤解されて警察に逮捕されたという噂を聞いたことがあるのですが、本当だろうか。