Hump Back

 どのような経緯でこのバンドのこの曲にめぐりあったのか、今となっては記憶が定かではないのですが、おそらくユーチューブのオススメ動画の中に入っていたのがたまたま私の目に留まったのでしょう。ちょっと興味を引かれはしたものの、期待なんて全くせずにMacのカーソルを合わせてポチッとしてPVが始まった瞬間から、いっぺんにファンになってしまいました。そのバンドというのはHump Backというスリーピースのガールズバンド。似たようなバンドといえば、これも私が好きだった、つい何年か前に解散してしまったチャットモンチーが真っ先に思い浮かびますが、このHump Backは初めの頃はチャットモンチーコピーバンドだったらしいです。

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 確かにどこかにチャットモンチーのテイストが隠れていたりします。でもチャットモンチーよりももっとパンクロックっぽさを強く前面に押し出していて、言うなればチャットモンチーGreen Dayを足して2で割って、上から醤油をぶっかけたような感じの「音」に私には聞こえました。

 男性のバンドに比べてガールズバンドの数が少ないのには様々な理由があるのでしょう。当たればかなり長い期間に渡って活躍できる男性バンドに対し、女性の場合は結婚して子供ができると、音楽活動を継続するのはかなり難しくなってしまいます。そういうガールズバンドの宿命を分かっているからこそ、限られた時間の中に自分達が持っているもの全てをぶつけてくる、その「覚悟」みたいなものを言外に感じるからこそ、そこから発せられる言葉とメロディが心に刺さるのかもしれません。