朝、家から駅まで自転車で行く途中によく見かける女性がいて、その人はパッと見はウォーキングをしているようですが、実は野良猫に餌をやっているということを随分前から知っていました。もともとは近くの神社周辺に棲みついていた猫に餌を与えていたのですが、神社から苦情の申し立てがあったのか、神社周辺での餌やりはなくなり、その代わり神社から数百メートル離れた場所で餌やりを始めました。「売家」という立て看板がある空き家の庇の下の雨が当たらないスペースで餌やりをしており、その女性が来る時間帯の随分前から黒猫が待機しているのをよく見かけます。先日、その女性が空き家の方から満面の笑みを浮かべて歩いてきたので、何かいいことでもあったのだろうかと思って空き家の前へ行くと、生まれて間も無い黒い子猫が4匹いました。確かに子猫は可愛いし、親猫も大変だろうなとは思うものの、空き家とは言え他人の所有物で野良猫に餌をやるのは如何なものか。以前は飼い主がいない猫は全て「野良猫」と言われていたのが、「地域猫」という言葉が使われ出してからは、特定の飼い主がいない猫に餌を与える行為のハードルが下がったり、理解を示す人が増えたように感じます。私は動物が好きだし、野良猫の存在も仕方のないことだと思いますが、餌を与えるのはダメで、猫が好きならちゃんと自分の家で飼えばよくて、マンションやアパートだから飼えないなら諦めるべきで、餌やりというのは結局のところ自己満足に過ぎないのに、それに気が付かない人がいまだにたくさんいるのはどうしてだろうか。