鼻紋

 日経電子版に日経MJの『迷子犬の「鼻紋」で飼い主を探す』という記事が載っていました。犬の鼻は人間の指紋と同じように個体ごとに形・色・シワが異なるので、鼻の画像を登録して様々な情報と結びつけることによって個体を識別する「Nose ID」というアプリを福岡市のスタートアップ企業が開発し利用者が増加しているのだそうです。アプリの利用は無料で鼻の画像の他に犬種、かかりつけの動物病院、服用している薬などと共に、飼い主の情報、インスタグラムのアカウントを登録しておきます。迷子になっている犬を見つけた人がアプリで鼻紋を撮影すると登録されている中からAIが個体を特定し、発見者の個人情報を伏せた状態で飼い主と連絡を取ることができる、という仕組み。このアプリの開発のきっかけは、このスタートアップ企業の共同代表のひとりが自宅マンションで火災報知器が鳴って飼犬を抱き抱えて外へ飛び出た際に犬がパニックになったことでした。火事や地震などで犬が逃げ出したまま行方不明になって再会できないことが無いようにしたいという思いからこのアプリが生まれました。ペットショップなどで販売される犬や猫にはマイクロチップを付けることが義務付けられましたが、このアプリの方がより早く、より簡単に特定できるようです。私自身は犬も猫も飼っておらず、積極的にこのアプリを利用する立場には無いのですが、とても興味深い記事でした。