自転車修理

 金曜日の朝の出勤時、いつものように玄関を出て自転車のカゴにカバンを入れて、スタンドを足で跳ね上げた際に何かが外れました。まだ暗い中、目を凝らしてコンクリートの上を見るとバネが転がっていました。スタンドの横に付いているバネが外れてしまったようです。バネを拾い上げてスタンドに取り付けようとしたのですが素手では無理そうだったので、そのまま駅まで乗っていきました。翌日の土曜日、自転車屋へ持っていき見てもらったところ、バネが外れたのはバネを止めているツメが折れたからであって、スタンドごと取り替えないといけないとのこと。仕方がないので取り替えてもらいました。思い返してみればこの自転車はもう10年以上乗っているので、部品が経年劣化するのは当然のことなのかもしれません。自転車というものは、子供の頃は小学生と中学生と高校生では体格も違うので比較的短いサイクルで買い替えることになるのですが、大人になってしまうと買い替える理由が無くなるので、盗まれでもしない限りは同じ自転車をずっと、10年でも20年でも乗り続けることになります。自転車の価格なんて、電動自転車でなければ、さほど高くなくて新品でも2〜3万円だろうし、それで10年、20年と乗り続けるユーザーが多いとなると、街の自転車屋さんなんてほとんど儲かっていないんだろうな。そう思うと目の前でスタンドの取り替え作業をせっせと行っている年老いた店主が気の毒になってきたのでした。