おでん?

 8月も間もなく終わるとはいえ、まだまだ暑い日が続いています。そんな中、今日、ファミマの前を通りかかった時に、ふと見ると「おでん」という文字が書かれた大きな幟が駐車スペースに何本も立っていました。私は、おでんには何の恨みも無いのですが、「おでん」という文字を見ているだけで、体感温度が5℃ほど上昇し、暑苦しく感じてしまいます。そういえば、セブンのおでんのTVコマーシャルも既に放映されていますね。
 その筋の情報によると、マーケティング的には、おでんの売上が最も高いのは冬ではなく、夏から秋にかけて気温の下降幅が大きい時期なのだそうです。つまり、絶対値としての気温が低い時ではなく、気温が大きく下がった時に「なんか寒くなったな。おでん食べたいな。」というのが消費者の心理なのだそうです。そして、「おでん食べたいな」と思った時に「そういえば、おでんはあそこのコンビニに売ってたよな」と真っ先に思い出してもらえるように、各コンビニとも早い時期から(あるいは年中)販売を始めておいて、お客さんに覚えておいてもらおう、という作戦らしいです。
 コンビニ業界も競争が熾烈で、商品開発にしのぎを削っているので、おでんも「しょせんコンビニでしょ」などとバカに出来ないレベルになってきており、それどころか、おでんという料理の味のスタンダードになりつつあると言っても過言ではありません。それが果たして良い事なのかどうか、いまひとつスッキリしないのですが、この趨勢は止めることが出来ないように思えます。