オープンなキャンパス

 日本の大学には比較的強い自治権があり、原則的には教授や学生や職員などの関係者しか大学の敷地内に入ることは出来ないことになっているようです。大学の周囲は塀やフェンスで囲われていて、門には警備員が立っており、警察といえど、簡単に大学の敷地内に立ち入ることはできず、例えば、誰かが殴りあっているのを警察官が門の外側から目撃したとしても、大学側から要請が無い限りは手出しは出来ないらしいです。といっても、私が通っていた東京の大学では、近所の小学生達が通学途中に西門から東門へ通り抜けて近道としていましたから、実際には臨機応変に対応しているところが多いのでしょう。
 一方、アメリカの大学(特に公立大学)は、まったく逆で、とても開かれた場所でした。大抵どこの大学にもゲームセンターやボーリング場などがあり、周辺に住む子供や家族連れが遊びに来ていましたし、学内のレストランやカフェも大学に関係無い人も普通に利用できました。敷地面積も広いので(端から端まで歩くと1時間ぐらいかかる学校もあります)塀などで囲われていませんし、学校には「キャンパスコップ」と呼ばれる警察署があり、UCLAの場合ですと、ポリスカー(パトカー)の運転席の脇には当然のようにショットガンが装備されていました。
 どちらが良いとは言えませんし、どちらにも長所・短所があり、それぞれの国の事情に応じて現在の方式に落ち着いたのだと思いますが、個人的には少しでも「自由」が多い方が好みです (^^)